ドラマ「ライン・オブ・デューティ」シーズン1 Ep4 感想 ~ 今度はスティーブがつかまります Netflix
第4話“Terror”です。なかなか全容をつかみきれないAC-12(汚職特捜班)。前回のあらすじはこちら。問題は、
●ジャッキー殺害の主犯(トミー)にいつ気づくのか
●ゲイツの関与をどう解明するのか
署内の多重摘発疑惑から始まった捜査でしたが、外部の大きな事件へとつながっていきました。多重摘発について詳しくは語られませんが、シリーズ冒頭で事件をえり好みしているシーンがあったので、手法に問題があるのは明らかだと思います。
Also returning is @martin_compston as DS Steve Arnott #lineofduty pic.twitter.com/1yNJTQVeYY
— Line of Duty (@Line_of_duty) February 7, 2014
そして今回、犯人たちにとって一番目障りなスティーブ・アーノット君(マーティン・コムストン)が拉致されてしまいます。
犯人たち(トミーはまだ姿を現しませんが)は、ゲイツに自分たちに有利に動いてほしいので、ゲイツを調査するAC-12が邪魔でしようがないのですね。
トミーのために動かざるを得ないゲイツ警部
ジャッキー(ジーナ・マッキー)殺害の凶器に指紋をつけられてしまったトニー・ゲイツ警部(レニー・ジェームズ)は、犯罪組織のボス、トミーから電話で脅されます。
狙いは、捜査をやめさせること、せめて捜査の目をそらすこと。
ジャッキーのマネーロンダリング事件は詐欺専門の部署へ担当を移しました。さらに、グリーク通りの麻薬関連殺人をテロに仕立てようとします。
殺人現場で見つかった漂白剤の残留物とアラビア語の本を、爆弾用の化学物質とアラブ系テロリストにつながる証拠だと主張したわけです。
このあたりがまた弁舌さわやかで自信に満ちていて説得力抜群。しぶといなあ、と思いますが、ゲイツにとってはジャッキー殺害犯にされるかもしれない、職も家族も失うかもしれない瀬戸際です。
ジャッキーとゲイツのより深いつながりが明らかに
スティーブとケイト(ヴィッキー・マクルーア)が頑張りました。金銭関係だったことを突き止めます。
なんと、娘二人の名門校への入学金9000ポンドをジャッキーが払ったというのです。アキレス腱はやはり家族だったということですね。
きっと明らかな賄賂や贅沢品のためだったらゲイツは断るはず。いちばん大切なところに付け入られたということでしょうか。
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↑イベントでの1枚です。左から、スティーブ、ナイジ、ドット、ケイト。
チーム全員に対して尋問が行われます
AC-12 はゲイツチームのメンバーそれぞれに聞き取りを行いました。
ドット(クレイグ・パーキンソン)もナイジ(ニール・モリッシー)も筋金入りの刑事ですから手強いです。ナイジはすべてに「ノーコメント」ですが、これまでのペナルティを持ち出されたドットは、「グリーク通りの見張りを終わらせて帰るように言ったのはゲイツだった」と答えてしまいます。
交代が到着する前に帰ってしまい、監視のいない15分間に殺人事件が起きたので、この空白の時間を作ったのは何者か、が焦点でした。
尋問後、ゲイツには「何も言わなかった」と答えたところは気になりますね。
ゲイツが襲われた倉庫にスティーブが呼び出されました
ジャッキーの死体を隠し、ゲイツを暴行した今は使われていない倉庫。美容院事件の関係者から証拠を渡すといわれ、スティーブが呼び出されてしまいました。
現れたゲイツは「こんなはずじゃなかった」とスティーブに言いますが、トミーの仲間の覆面男たちやおなじみのクソガキ(ライアン)に脅されます。
スティーブは、このとき初めてゲイツは主犯ではないことに気づいたはずです。犯罪組織が思ったより大きいことも。
スティーブにとってはAC-12での初仕事でしたからショックだったでしょうね。知っていることを話せと指を切られそうになります。子供の力では骨ってなかなか切れないんですね。痛そうな拷問シーンで終わりました・・・。
小さな伏線などをまとめます
他に気になったことや最終回へ向けて伏線になりそうなものは
●ゲイツとトミーの連絡役はライアンです。盗品のプリペイド携帯を幾つも交換し、足がつかないように工夫していることが分かります。
●ゲイツはオフィスのPCで(多分ストリートビューで)ジャッキーの遺体を見た倉庫を探し続け、見つけたようです。
●ライアンたち(ギャング予備軍)は、知的障がい者の住居を好きに使っていることが描かれます。とことんクズなガキどもでした。この部屋の大きな冷蔵庫にジャッキーの遺体が隠されます。
●ヒルトン警視長(ポール・ヒギンズ)はゲイツの捜査を中止するようヘイスティングス警視(エイドリアン・ダンバー)に圧力をかけ続けます。引くと見せたヘイスティングスにスティーブは反発しさらに捜査に邁進します。ヘイスティングスが“Go on, my son”とつぶやいて鼓舞するところがありました。若者や部下に呼びかけるときに、よく“son”て使うんですね。
●ナイジがケイトはAC-12の潜入捜査官だったことに気づきます。スティーブの危険が切迫してますから、もうこのまま進むんでしょう。
次回、シーズン1の最終話です。
昨日8月1日は、エイドリアン・ダンバーのお誕生日だったそうです。62歳になりました。
happiest of birthdays to the greatest gaffer around! you’re the best, adrian dunbar! thank you for everything! love you 🥳💗 pic.twitter.com/jKZ6VpTsEY
— best of line of duty (@bestoflod) August 1, 2020