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ドラマ「ライン・オブ・デューティ」シーズン1 Ep3 感想 ~ 罠にはめられたのは誰? なぜ?  Netflix

隠蔽から始まった第3話 “In the Trap”。ネタバレ感想です。

これまでのあらすじ➡キャスト紹介と第1話 第2話 

↓写真のみご覧ください。右がAC-12の捜査官二人スティーブ・アーノット(マーティン・コムストン)とケイト・フレミング(ヴィッキー・マクルーア)。左が汚職捜査の対象であるトニー・ゲイツ警部(レニー・ジェームズ)

 

 では主なトピックをまとめます。

 

  

ゲイツ、殺人現場の証拠を隠蔽!

ジャッキー・ラバティ(ジーナ・マッキー)が殺され連れ去られたとき、自分が一緒にいたことが分かってはまずいと思ったゲイツはお酒のボトルの指紋を拭き取り、自分のグラスを持ち去ります

ゲイツが一緒だったと確信したスティーブは証拠のグラスをさんざん探す羽目になるのですが・・・ゲイツ、さすがにまずいでしょ! と誰もが思ったはず。ここまで隠す理由は、①ひき逃げが殺人だということを隠したから ②不倫がばれて家族を壊したくないから。特に②が大きいんじゃないかと思います。

 

だって本当に家族思いで部下思いなんですよ。上司として格好いいし、妻と娘のためなら何でもするタイプなんです、ゲイツ。ここらで正直に全部話したら・・・懲戒免職でしょうか。

 

ゲイツ vs AC-12 の尋問が行われる

このドラマの最大の見どころの一つが尋問(インタビューですね)。

ゲイツは逮捕されたわけではないので尋問という言葉が正確か分かりませんが、警察内部の弁護士がついての真剣勝負。言った言わない、ああ言えばこう言う、とっさに思いつく嘘も完璧な実力者が相手なので、それはもう緊迫します。

 

資料を提示し、相手の考えを推理しながら、鋭いやり取り(時にだまし合い)が続きます。1シーズンのうちに何度かインタビューの場面があります。

英語が完全に分かったらより深く面白いんだろうなと思いつつ、少ない文字数で迫力あるセリフに仕上げてくれる字幕の人に感謝です。

 

ゲイツはジャッキーとの関係など最低限のことを認めつつ、何とか切り抜けます。ジャッキーに脅された、家族を守るためだったと。

よく乗り切った! とほっとしてしまうから不思議。最初はゲイツのことを尊敬していたスティーブと思いっきりにらみ合いになりました。

 

ゲイツ、拉致される!

罠にはめられたのはゲイツでした!

ジャッキーの携帯から助けてというメールが来ます。グリーク通りの殺人現場近くで目撃された偽造ナンバーの車を追ううち、あのクソガキ(ライアン)と覆面男たちに誘拐されてしまいました

 

倉庫で暴行され、ジャッキーの死体を見せられます。ガキンチョのボス、トミーから電話で「ジャッキーの代わりに働け」と脅されました。

 

前回までで麻薬殺人は売人たちの縄張り争いと思われていましたが、どうやらケチな売人グループではないようす。組織的で手広く犯罪を行っているグループだったのだなと想像できます。ボスのトミーはかなり悪賢い凶悪犯ですね。

 

ただこのことは、ゲイツ以外まだ知りません。話したら指紋付きの凶器をバラすと言われているため、自分のチームにも上層部にももちろん AC-12 にも話すわけにいかないんです。

何より、家族にだけは知られたくないので誰にも話せません。

↓ ジャッキー役のジーナ・マッキー。

 

チームワークとは? 職務とは? が問われます

TO-20 から、ゲイツのやり方に疑問をもっていた若手の刑事ディーパックが外されました。ゲイツは、隠した証拠(グラス)の場所を全員にこっそり話していたのです。しかも全て異なる場所。

その結果、AC-12 に通報したディーパックが裏切者として浮かび上がりました

 

ケイトは証拠をつかむためかなり無理して近づいていましたから心配でしたが、ディーパック君でしたか。真面目な若者だったから我慢できなかったのでしょうね。

 

対してマシュー “ドット” コッタン(クレイグ・パーキンソン)ナイジェル“ナイジ”モートン(ニール・モリッシー)はゲイツと付き合いも長く、何か変だと疑いつつも裏切ることはしませんでした。

 

なお、スティーブの前職にからんだ動きもありました。テロリスト摘発の際、誤って無実の人間を撃ってしまった裁判が始まることになりました。仲間の気持ちに反して真実を話し告発するのか、組織として隠蔽してでも今後の皆の人生を守るのか。

 

自分の職務にどこまで忠実であるべきか、という問題が提示されます。というか、職務をどうとらえるかということでしょうか。単に食べるための仕事でなく、Line of Duty というのは、警官としての義務、なすべき事というニュアンスなのかなあと思いました

 

政治もからんできます

さらに事態を複雑にしているのが、警察という官僚組織の政治。偉い人の役でポール・ヒギンズが出てきました。警視長と訳されることもある職位で、立場としては副本部長だったような気がします。ヘイスティングス警視(エイドリアン・ダンバー)の上官にあたるようです。

優秀な黒人警官をこれ以上捜査するのは対外的によくないので、異動させるかわりに捜査を打ち切ってほしい、などと言い出します。

 

AC-12 へのプレッシャーは強くなるばかりです。ゲイツにはトミーからのプレッシャーがかかり始めました。ジャッキーの代わりにマネーロンダリングをしやすくしろ、ということみたいです。

 

証拠も見つからず捜査が空回りするスティーブは、僕には向いてない・・・と後ろ向きになってしまいました

切ない終わり方でしたね。あと少し、何かが見つかれば全容が解明できるのでは、と思います。ゲイツの落としどころは読めませんが。次回、第4話に続きます。

 

 

↓ 最後に AC-12 &ゲイツの仲良さげなオフショットです。

 
 
 
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