カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン21Ep20 感想 ~ 逮捕のその後の現実が厳しい

FOX放送中のシーズン21第20話「それぞれの岐路(The Things We Have To Loseネタバレ感想です。

いよいよシーズン21フィナーレですね。実際はあと3話あったのですが、COVID-19でお蔵入りとなっています。放映は、米NBCで2020年4月23日。

 

最終回に話題になっていた投稿です↓

 
 
 
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テイラー・スウィフトの愛猫オリビアは、友達であるマリスカ・ハージティにちなんで名づけられた、と昔何かで読んだことがありました。お疲れさん、て感じでしょうか。

 

なお、新たなスピンオフドラマ「LAW & ORDER: FOR THE DEFENSEの制作が発表されたみたいです。被告側弁護士の話ですね、きっと。

 

さて、第20話は、今シーズンの幾つかの事件のその後が描かれます。

逮捕で終わり、じゃありませんから。

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4つの事件のその後はどうなった?

 

取り上げられるのは、

第1話「スターへの階段」サー・トビアス・ムーアの裁判が始まる

第5話「真夜中のマンハッタン」DV夫レオン・フラーが仮釈放。妻ジョエル・息子アンドレに近づく

第5話「真夜中のマンハッタン」トランスジェンダーを襲う弁護士ポール・デイビースに新たな嫌疑

第9話「許されざる免罪」第10話「免罪の代償」被害者アイビーは荒んだ生活をしていた

 

週末返上で仕事になったSVU。オリビア・ベンソン警部(マリスカ・ハージティ)はそれぞれの担当に対応するので大忙しです。これらが同時並行で描かれますが、個別にまとめます。

 

【被害者アイビー】立ち直るには愛のムチが必要

 

第9話で初登場。CEOスティーブ・ゲッツに性的搾取され(刑務所で自殺)、元NYPDの父は暴走してロリンズを誘拐→服役中という16歳のアイビー・ブッチ

立ち直れずに荒んだ生活が続いていました。

 

遅くまで遊び歩き、クスリも使用しているようで、ついに家出。

母親はロリンズに助けを求めます。本来は他部署のケースですが、放っておけないアマンダ・ロリンズ刑事(ケリー・ギディッシュ)が連れ戻そうとします。

 

SNSの投稿でしょうか、アイビーと写真に写った男性を特定し、未成年誘拐だとして追及。偽IDで年齢を偽って遊んでいたようです。

 

そしてナイトクラブへ行き、男性のいとこのパーティでアイビーを確保。主催者はアイビーがクスリを持ってきたと言い逃れ、あえて薬物所持で逮捕します。

オリビアはロリンズに「娘さんたちの予行演習だと思って」「ときには愛のムチ(tough love)が必要」と話し、ロリンズは「10代の子の母親なんて無理」と言ってました。2人いますからね😓

 

一度は釈放しますが、ウソをついては「私は変わらない」と反抗を繰り返すアイビーでした。35歳の男性とクスリで捕まったときは、ロリンズを呼んでました(明らかに甘えですよね)。

 

以前から、母にはもうしないと言うものの、ロリンズは明らかに信用していない表情でしたが、家庭裁判所で擁護します。

「父親は娘を守ろうとした。本人は立ち直ろうとしています。処罰が正義とは思えません」。判事は厳しくリハビリを命じました。更生が見られなければ再収監です。

 

リハビリ費用は父フランクのNYPD時代の保険で賄えることになりました。アイビーはロリンズに「私はまともになったとパパに伝えて」と話しました。

 

【トランスジェンダー暴行事件】ラキラの友達ダコタが襲われる

 

第5話で弁護士である犯人ポール・デイビースに買収されて証言をとりやめたラキラは、カトリオーナ“キャット”タミン刑事(ジェイミー・グレイ・ハイダー)の友達

 

その仲間であるダコタが、やはり埠頭で殴られレイプされ、昏睡状態のまま亡くなります。目撃情報や手口からデイビースに違いないとラキラは主張しますが、確かな証拠が見つかりません。

 

オリビアに相談し、まず証拠を集めようとするキャット。ですが監視をデイビースに見つかり、言い合いになってしまいました。

つい走ってしまうキャットは、オリビアに何度も許可なく動かないで、手順を守ってといわれていましたから、先にデイビーズと直接話してしまったことを正直に報告します。

 

オリビアは、数日反省させておこうと思ったみたいで、ロリンズに「これも愛のムチね」と言われてました。

 
 
 
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↑デイビースの行動を追ったキャットは、デイビースが犯行の日にジムに行っていたことを突き止めます。

 

スーツでジムに行き、軽装で出て行ったことから、犯行時に着ていたスーツを隠したはずと気づき、ジムを捜査。

見つかった衣服からダコタの血が検出され、ダコタからデイビースの皮膚細胞や精液が見つかり逮捕です。

 

ラキラは、今度こそ証言する、デイビースを刑務所に入れると決意していました。

 

【DV夫レオンが出所】家族のためにフィンが取った行動が問題に

 

これは、つらい厳しいエピソードでした・・・。

第5話でフィンが逮捕したレオン・フラーが仮釈放で刑務所を出ます。刑期は1年ですが、分割科刑で半年が刑務所、残り半年は保護観察だそうです。

 

妻ジョエル、息子アンドレに近づけないはずですが、息子への贈り物について話し合いたいというメモが来たことから、オダフィン“フィン”チュツオーラ刑事(アイス-T)は警戒していました。

 

しかしレオンは公園でアンドレにアイスを買うなどして近づきます。

ジョエルは、自分に黙ってフィンがレオンに警告したからだと責め、「夫は二度と私を傷つけない」対処できると言い張ります。

 

心配したフィンはアンドレに会いました。「男どうしの話をしよう」と。↓バスケットボールは父レオンにもらったそうです。

 
 
 
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何かあったらすぐ電話するように、と携帯を渡します

前回も、母親が殴られているときに警察にSOSの電話をした勇敢な子ですから。

 

そして電話がきます。レオンが大きなナイフでジョエルを脅していました。フィンが到着すると妻と息子の2人を人質にとる形に!

緊迫のシーンでした。フィンが息子と親し気なのが気に入らなくて、息子を取られると思ったみたいです。

最後は息子にナイフを突きつける形になり、フィンが銃で撃ちました・・・

暴力夫ですからやむを得ない事態ですが、それでも父親を慕っていた息子の目の前で銃殺したことになり・・・不法死亡で訴えられました

 

【トビー・ムーアの裁判】被害者への嫌がらせが続く

 

第1話で何年も多くの女優志望をレイプしてきたメディア界の大物、トビー・ムーア

いよいよ裁判が始まることになり、注目されています。中心になるのは、バース弁護士。準レギュラー的な出演で第11話でもキーパーソンでした。

 

元判事できわめて優秀。トビーの心疾患を理由に時間稼ぎをし、被害者(証人)たちのプライバシーを調べて次々嫌がらせをしてきます。

もう、血も涙もない=敏腕弁護士ということになるんでしょうか。

 

■第1話で最初に訴えたピラール・レイエスはベネズエラ出身。地元の家族や友人まで探偵を使って調べ(記者として接触)、何年も前のエピソードを捻じ曲げて報道します。

 

事件に関係ない話をスキャンダルのように使うので、担当検事になったドミニク“ソニー”カリシ・ジュニア(ピーター・スカナヴィーノ)とオリビアも予行練習で厳しくならざるを得ません。

自分が被告人のように感じ、ついに検察&警察も信用できない! と叫ぶほどストレスMAXに。

 

■15年前、ベビーシッター時代にレイプされたのがアメリア恋人のラモーナが弁護側に召喚されたと焦ります。

カリシは実際に召喚されることはあり得ないと説得しますが、ゲイだと職場にばれるかもしれないので耐えられない、と証言をやめようとします。

 

しかしその後の調べで、ラモーナのキャリアには影響ないこと、レイプのことを誰にも話していないと言っていたのに何人もに話していたこと、母親も知っていたことなどが明らかになりました。

 

重圧に加えてウソに耐えられなくなったアメリアは、お酒や睡眠薬に頼るほど追いつめられいたのでしょう。しかしウソの供述に対してカリシは説得を続けます。

 

バース弁護士の嫌がらせや引き延ばし作戦にカリシは強く抗議します。判事の忌避を求めるほどのバースの手法に判事も厳しく臨みます。

 

マスコミに写真をリークした疑いを指摘されるものの、証拠はないと逃れ、トビーの病気を理由に公判に入ることもできません。

 

オリビアは、判事の頃とは人が変わったようなバースに聞きました。

「何があったの? 判事のときは法制度を重んじて正義を貫いていた。被害者に寄り添っていたのに。レイプ犯に利用されるなんて

あなたの息子が濡れ衣を着せられたら?」と、バースは「百人の罪人を放免するとも、一人の無辜の民を刑するなかれ」を持ち出しますが、無実じゃない。

「決めるのは陪審員よ」というバースにオリビアは、「トビーが与えてくれるものに価値はない」とはっきり伝えました。

 

そしてようやく裁判が始まる日。何とかピラール、アメリアも待機しますが、またもトビーは病気で欠席。判事も「偽装工作なら裁判所が対処する」と明言します。

しかし、本当に救急搬送されたところで終わりました

 

なお、延期が決まった夜、ロリンズがカリシに飲みに行こうと声をかけます。カリシは、飲んだら愚痴りそうだと断っていました。まだまだ余裕がないのは明らかですね。

 

 

~~~~~感想~~~~~

 

●トビー・ムーアの件から始まったので、これは法廷劇だなと思っていたら(メインではあるのですが)意外な展開でした。複数同時進行・・・多いな。

 

逮捕のその後の大変さを描くことが目的だったんでしょう。

裁判では実際に相手の心証を悪くしようと暴露合戦になったりするし、出所した犯罪者、被害者がどう立ち直るか・・・

 

現実にはカウンセラー含めていろいろな人が関わってくるのでしょうけど、担当した事件のその後が気になる(または関わらざるを得ない)警察の仕事は大変だなと心底思います。

 

●それにしても、フィンが心配です😟 一見コワモテですが真っすぐで温かいフィンですから。

 

そしてDV被害者の心理が苦しい。厳しいです・・・。

まだ夫の支配から抜け出せていなかったわけで、息子を危険にさらすことになってしまいました。

 

この後、内務監査を経てフラー家との関りが続くかもしれません。

 

●バース弁護士×オリビアがハイライトかな。

刑事弁護士の葛藤が新スピンオフ「LAW & ORDER: FOR THE DEFENSE」につながるのかしらと思いました。

 

スピンオフ含め、ずっと検察&警察を描いてきて、ついにいよいよ弁護側。

ますますアメリカの法制度に詳しくなってしまう😅 (日本よりも)。いや、内容は具体的には分からないんですが、ひょっとしてバースさん出て来るかも、と思ってしまいました。気が早いな。

 

↓最後に貫禄のフィン&オリビア。2019年のSaturday Night Liveだったみたいです。 

 
 
 
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次回、引き続きシーズン22に突入です。

 

  

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