カノンの海外ドラマ漂流記

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ドラマ「LAW & ORDER: SVU 性犯罪特捜班」シーズン22Ep2 感想 ~ DV男達の支配を断ち切れるのか

FOX放送中のシーズン22第2話「ドワイトとアイリーナのバラード(Ballad Of Dwight And Irenaネタバレ感想です。

 

DV夫に支配されると子供へも影響します。DVに関する2つのケースが描かれました。

 

 

本国・米NBCでは、シーズン2が決まった「LAW & ORDER: ORGANIZED CRIME」。最近では3人そろっての写真を見かけることが増えてワクワクしますね♬

 
 
 
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恋人ドワイトにDV被害を受けるアイリーナには子供が2人

 

↓トレーラーです。金髪の女性がアイリーナ。

被害者と加害者の家族構成は

●母アイリーナ 今回のメインキャラ。離婚後、ドワイトと恋人関係。
●恋人ドワイト 自宅はウエストバージニア。長距離輸送車の運転手。仕事でNYを通る度にアイリーナの家に行く。地元には妊娠中の妻がいるがアイリーナには離婚直前とウソをついている。
●息子ウィル(14歳)父親は前夫・警官のマーク。
●娘リアン(6歳)父親はドワイト。

 

ドワイトは実の娘リアンには甘いけれど、血のつながっていないウィルにはつらく当たります。

アイリーナとウィルに支配的な男でした。

 

ある日、ウィルの体にアザがあったことから、虐待を疑った中学校の養護教諭が警察に通報。「コロナで子供は家にこもるしかなく加害者との時間が増えた」と懸念していました。

 

アイリーナは自宅で血を流して倒れていました。怒鳴り声がすることから何度も通報されているものの、アイリーナは転んだと言い暴力を認めません

 

ウィルはドワイトは母に怒鳴っているといいますが、ドワイトの暴力を訴えるのは、前夫・警官のマークだけでした。

 

ドワイトはロリンズ(ケリー・ギディッシュ)に「地元のウエストバージニアでは妻を殴るなんて普通だ。男の子にはアザはつきものだ」と答えます。いやな奴です。

 

ドワイト殺人事件! 浴槽で電源の入ったドライヤーで感電死

 

事件はドワイトが死んだこと。

通報したアイリーナとその弁護士トミー・カラブレーゼは事故だと主張。ウィルはマークに預けていて不在だったと言いますが、リアン(6歳)の言葉からアイリーナとウィルにドワイトが怒鳴っていたことがわかります

 

焦点は、
●殺したのは母アイリーナか? 息子ウィル(14歳)か?
●正当防衛か?

 

SVUの聴取を受けたマークは、警官だから調べられればばれると分かっています。

アイリーナから電話を受け、取り乱していたのでウィルを預かったと口裏を合わせたことを認めました。

 

➡ただ、誠実そうに見えるマークも息子ウィルの腕をつかんで言うことを聞かせようとします。前夫も強権的な男だったことは間違いなさそうな🤨

 

14歳のウィルは自分が殺したと主張。母は弁護士の言うなり

 

事件は膠着状態です。

 
 
 
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●息子ウィル(14歳)は自分が殺したと言い
●母アリリーナは、浴室のドアを開けるとドワイトは死んでいた、と言います。

 

オリビア(マリスカ・ハージティ)検事補のカリシ(ピーター・スカナヴィーノ)も真実ではないと感じています。

リアン(6歳)は、「ママは秘密にするようにと言うけど、パパはママとウィルに怒鳴った後に死んだ」と素直に話しています。

 

このままではウィルを助けることはできませんが、母アイリーナは弁護士に何も話すなと言われた通り、供述を変えません。

➡自分の思い通りに誘導する弁護士におさえつけられていることがハッキリします😠

 

ウィルには、懐かしのピッパ・コックスが弁護人としてつきました。

 

カリシはウィルに「ママをかばってもいずれ真実は明らかになる。一人で背負うな」と説得しますが、ウィルは主張を変えず。

ウィルを成人として起訴せざるを得ません

 

フィンはレオン・フラーを撃った事件で訴えられる。証言録取へ

 

同時並行して描かれるのが、レオン・フラーの事件のその後。

シーズン21第5話でDV夫レオン・フラーを逮捕しますが、第20話で仮出所後に再び妻子に刃物を向けたことから、息子アンドレの目の前でやむなく射殺したフィン(アイス-T)

 

遺された妻ジョエルはNY市警を訴えます。

どう見ても正しい行動だったのに、父親を愛していた息子に証言させるなど一方的。

 

ジョエルは「アンドレは父親を守ろうとした。愛していた」と言いますが、フィンは「違う、息子を盾にした。愛は関係ない。あの状態の男が妻子を殺すのを何度も見てきた。妻子を所有物だと思い、誰にも渡したくないからだ

 

いまだにDV夫の支配から逃れられないジョエルでした。

 

弁護士を解雇。アイリーナは裁判でついに真実を話す

 

ウィルの裁判は見ていて苦しくなるものでした。ウィルはなぜ本当のことを話さないのだろう・・・と切なくなりますが

オリビアが言うんです。「ウィルは小さい頃からずっと母親を守ってきた。マークやドワイトから。そして今はあなた(カリシ)から」

 

ウィルにとって、母親を逮捕しようとするカリシは敵認定

でも実は、弁護士トミー・カラブレーゼのほうが高圧的にアイリーナを支配しています。

 

裁判では、マークも泣きながら息子は追いつめられなければ人を傷つけたりしないと証言しました。

 

アイリーナはマークからも支配されていたことをオリビアに話します。裁判で一度はウィルが殺したと証言しますが、母を守ろうとする息子を見て「息子は無実よ、私が殺した」と話します

 

君は起訴されないから何も話すな、と制止する弁護士を遮り、ようやく「あなたを解雇する。これ以上、指図を受けたくない」ときっぱり告げました。

↓ちょっと長いですが、アイリーナが弁護士の支配を断ち切るまで。

 

裁判では、収監一年、家族3名にセラピーが義務づけられます。

怒ったのは、妊娠中のドワイトの本当の妻シェリーで、妻のことを隠していたこともアイリーナが考えなおすきっかけになったのでした。

 

NY市はジョエル・フラーに賠償金を払う

 

エンディングはいたたまれないものでした。

NY市は、ジョエル・フラーに200万ドルの賠償金を払うことに決定しました。“警官が黒人を撃った” ことだけを取り上げ、批判する世論を気にした結果です。早々に決着させようとしたのでしょう。

フィンはロリンズとキャット(ジェイミー・グレイ・ハイダー)に話します。

BLMムーブメントが高まるなかでのエピソードです。バイセクシュアルのキャットは「偏見を自覚するの。過剰反応ではだめ」と発言していましたが・・・

 

「地元の連中は(貧しいアフリカ系は)警察にひどい扱いを受けていた。それを変えたくて警察に入った。SVUでは敵は犯罪者だとはっきりしている。簡単に黒人を撃つ警官にだけはなりたくなかった」

 

~~~~~感想~~~~~

 

DV男の支配を断ち切ったアイリーナまだ囚われているジョエルの2つのケースが印象的でした。

 

マーク、ドワイト、弁護士と支配されながらも、子供のために勇気をふりしぼったアイリーナ。

対してジョエルはあっさり大金を手にしたわけで、今後も繰り返さないか心配です。

 

DVがテーマで、殉職したマイク・ドッズ(ドッズ副本部長の息子)についても言及されました。ロリンズがキャットに、オリビアは今も悔やんでいると言うんです。

シーズン17から4年だったのですね。

 

●コロナ禍での撮影につき。

前回同様、マスクをしていたり(ストーリー上、はずしていることがほとんどですが)、手を消毒するシーンも多かった。視聴者へのアピールも大きいですね。

 

この時期、活動できない舞台俳優を積極的に起用していくと宣言していまして、社会的な影響の大きさがうかがえます。

 

●ところで、放映は2020年11月19日でした。今回は、9月18日に亡くなったRBG、ルイス・ベイダー・ギンズバーグへのトリビュートがたくさん含まれていました。(映画「ビリーブ 未来への大逆転」や「RBG 最強の85才」でもおなじみ。)

 

オリビアの部屋にRBGの写真や人形があることは前から描かれていましたが、今回も登場。さらに白襟の小物(purseらしい)を扱ったり、判事も白襟をつけていたり。

 

↓白レースのマスクで。大統領選と同時期だったのですね。

 
 
 
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